『月瀬記勝』詳細

電子書籍で味わう江戸紀行文の白眉――

斎藤拙堂[月瀬記勝]

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 『月瀬記勝』は江戸後期の津藩の儒者、齋藤拙堂が著した大和月ヶ瀬の観梅記です。この紀行文が現れて後、月ヶ瀬は第一等の梅花の勝地として知られるようになりました。そして、江戸から昭和の初めまで、多くの文人墨客が拙堂の文を念頭にこの地を訪れ、それに和するように多くの詩書画を残しています。わが国には歌枕の地のように、古くから文学と関わりの深い名所は少なくありませんが、比較的新しい時代になって、一個の文が名所を定着させ、その後百年近く続く文化的なブームを引き起こした例を、他に挙げることは難しいのではないでしょうか。
 「梅溪の勝、此の記に因って顕る」と篠崎小竹も評している通り、月ヶ瀬の名を一気に光彩陸離たるものにしたのは拙堂の文の力でした。月ヶ瀬の風景はそれ以前、おそらく江戸の前期からそこに存在し、拙堂以前にもその美を称揚した人は居たようですが、この地は依然として隠れたままでした。拙堂の文の何がブレイクを巻き起こしたのか? このさほど長くない紀行文には、二百年近く前の文人の行楽を追体験する楽しみとともに、人が文を通して風景を発見し定義するダイナミックなプロセスが、見事にとどめられているように思います。
 本書では、そうした拙堂の紀行文と漢詩を、全編読み下して収録するとともに、多くの注を施して読解の助けとしています。

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