「京華游錄・客枕夢遊錄」詳細

花に酔い、人と出会う、若き儒者の京・大和紀行

斎藤拙堂[京華游錄・客枕夢遊錄]

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 本書には、江戸後期の津藩の儒者齋藤拙堂が残した二つの紀行文を収録しました。「京華游錄」は文政9年(1826)春京阪に遊んだ際に、「客枕夢遊錄」は翌10年春大和に遊んだ際に書かれたもので、当時30歳前後だった拙堂にとって、畿内は初めて踏む地だったようです。それだけに終始旺盛な好奇心とともに精力的に歩き、主な社寺・名所はことごとく目に収めて、その印象を簡潔・明晰な漢文に記しています。なかでも、花の盛りに訪れた嵐山と吉野の描写は力の入ったもので、数年後に書かれる名編『月瀬記勝』につながる味わいも感じられます。また、そうした名所見物に加えて、「京華游錄」には京阪の多彩な名流との交流が記録されているのも興味深い点です。そこには拙堂がこの旅に抱いていた、新進の文人としての野心を想像することも可能でしょう。なかでも京都文壇の雄、頼山陽を訪ね厚く遇されたことは、その後拙堂が東西の詩文壇で名声を高める一つのきっかけともなったようです。付録詩からはその際の昂揚を感じ取ることができます。
 本書には、「京華游錄」およびその付録漢詩と「客枕夢遊錄」を、多数の注釈を施しつつ、全編読み下して収録しています。また、主要な旅のポイントには地理院地図が参照できる外部リンクを施して、2世紀近く前の若き儒者の旅をたどる一助としています。

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